2016年7月12日

イニシエーション

image

呼ばれるように辿り着いた、ハワイ島の旅から戻りました。

旅から戻ると、夏の日常が待っています。
とはいえ、家には大切な人々が次々訪れたりウェディングのレセプションパーティや心待ちにしていたイベントもいくつかあり、賑やか。
それでも、私の内側に潜む日常の時間がやってくるのです。
それは、風がやむ瞬間のように静かで呼吸の存在が迫ってくる時間。
私にとって料理と海に入ることは日常そのものです。
「食べること」は外側のいのちを自分のエネルギーに変換していくということ。
眠ること、海に入ること、ヨガをすること、好きな人と生きることも、すべては自分そのものになっていく大切な日常のイニシエーションです。

私は20年程ヴィーガンです。
理由は今となってはたくさんあります。
でもだからと言って、自分以外の人に食べることも含め生きる上での全ての選択を勧めることはありません。
それぞれの感覚や経験が教えてくれる最高の選択があると信じているからです。

私にとって植物や果物、穀物は家族、家を訪れる大切な人たち、自分自身の生きる時間や選択、心模様に影響していきます。
料理する時に食材のいのちに触れるということは、感謝の時間であり、指先や心を使って心身のアライメントをとる時間のような気がします。
どんなに素晴らしい食材で私の体質に合うものを頂いても、しばらく外食が続くと身体の声が大きくなっていきます。
自分の心と手のエネルギーが入ってるものが食べたい。
手の動きがなめらかになっていくほど、香りや野菜たちの色が濃くなっていく、あの静かな時間に還りたい。
だから、旅から戻ると私はファーマーズマーケットやオーガニックスーパーで身体と心の声を聴きながら食材を買い込み、キッチンに立ちます。

トマトが朝露に濡れる姿が美しかったので、ドライトマトにしてからペーストを作り、ひよこ豆と雑穀で生地を焼きルッコラとマッシュルームとアンティチョークのピザを。

遠くで誰かの笑い声が聴こえてくる、夏の午後です。

image

 

tsuki