2016年8月20日

8月の満月

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満月の夜明け。

私たちはカヤックの上で過ごしました。
しばらく瞑想の深みに堕ちた後、ゆっくり静かな淵から目を開けると、音や香りが戻ってきます。
視線を上げると、水に月明かりが反射して目の前の友達の顔を明るく照らしていました。

体がクリアな時、私たちはより一層、月の満ち欠けの波に寄り添うように心身が呼応していきます。
月のリズムや地球のサイクルと共に生きることで、例え喧騒の中にいても自ずと内側が鎮まっていく。

以前、動物や植物を見ていて、彼らの静けさはどこから来るのだろうと感じたことがありました。
しばらく見つめていると、彼らが「今」という瞬間の外には出ないからだと気がつきました。
人は後ろに「過去」前に「未来」を感じて、そこに留まったり今の中に引きずり込む遊びをします。
でも、彼らには「今」しかない。
「今」の中に、過去も未来も存在していることを知っている。
なんてシンプルなんだろう。
そして、月の満ち欠けや内側の声を感じるのも「今」の中。

私の名前の一文字は、月という字が2つ並んでいます。
「眼に映る月と、心に映る月両方見ることができますように」という気持ちが込められています。
新月と満月にはその2つの月が見えるように、いつも透明な存在で今を生きようと祈ります。

太陽が昇り花の香りが濃密になっていく頃、カヤックを降りて小さな入江の橋に座って話をしました。
私たちは、やっぱりエキサイティングな惑星で生きているね。
別れ際手渡されたブレスレットは、繊細なハワイの彫刻が施されていて、指先で触れていると幸せな気持ちになります。

月が再び欠け始め、新しい輪が廻り出しました。

 

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tsuki