2016年5月15日

巴里の空の下オムレツのにおいは流れる

たまには本の話でも書こうかと思ったのに
結局最初に思いついたのは食べ物に関する本でした。

この本は1950年代にパリで音楽関係の仕事をしていた女性の、おもに食べ物に関するエッセイなのですが

ものすごく、ものすごくおいしそうなのです。

もちろん写真や細かいレシピなどはなく、ざっくりとした作り方や、食べたときの状況が書いてあるだけですが、文章の力がすごいのか、私の食い意地がすごいのか。本を読んでいるだけで本当にオムレツの匂いまで感じられそう。

最近はバターひとつとっても自然放牧の牛のミルクから作るグラスフェッドのバターは高級品だったりしますよね。
フランス料理なので、バタ(石井さんはすべて『バター』ではなく『バタ』と表記)や卵、肉を使う料理も多く出てくるのですが、当時はたぶん、今みたいに食べ物がマスプロダクトになる前で、シンプルなオムレツひとつでも、卵もバターも肉も当然オーガニックで、滋養にあふれていておいしかったんだろうなと想像します。

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あと、この本は活版印刷だと思うのですが、少し黄みかがっていて温かみがある紙や、文字組もすごく好みです。

 

何度も読み返している本ですが、読んだあとはいつもオムレツが食べたくなり、昨日の夜食はマッシュルームとベーコンのオムレツを焼いてみました。

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夜中に飲んでて何かもうちょっと食べたくて、そうだ、オムレツにしよう!と思って、冷蔵庫にあるもので適当に作って熱々を食べるのって、私はけっこう好きなパターン。

オムレツって、ふしぎとお腹だけじゃなくて
気持ちも満たされる気がする食べ物です。

 

yuki