2016年9月1日

映画を読む『ティファニーで朝食を』

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好きな映画の原作を読むっていうのは本を普段読まないっていうひとにもおすすめしたい娯楽かもしれない。

 

あらすじはなんとなく頭に入ってるし、映画とは違う部分を見つけるとなかなか面白い。何より映画では通り過ぎるだけで見落としていたようなことが何ページにもわたって繊細に描かれていたりすることもあるので、また新しい見方ができたりもします。

 

最近わたしは、おそらく誰もが名前くらいは知っているであろうあの名作『ティファニーで朝食を』を読んでみました。

これは映画も原作も超有名。

 

でもやっぱりパッとうかぶのは映画の方のオードリー・ヘプバーンのシックな黒いドレス姿と“ムーンリバー“の優雅な調べじゃないでしょうか。

 

原作の主人公ホリー・ゴライトリーはヘプバーンとは少し印象が違いました。美人でコケティッシュな魅力に溢れたってところは似てるんだけど、もう少し下品なというか、下町っぽい雰囲気の女の子。

 

でもウィットに富んだ会話はそれだけでこちらをぐっとひきつけるし、誰もがみんなホリーに惹かれていくのもよくわかる。

 

そしてカポーティの文章がまた……

これほど洗練されたことばを使う人だったんだなぁ。

きちんと読んだことがなかったので、改めてやっぱりすごいんだなと驚かされました。

 

音楽も “ムーンリバー“ は誰が何といっても名曲ですが、原作はああいう優雅な曲よりも、作中に出てくるファド(運命、宿命を意味することばでポルトガルの情熱的な民族歌謡)とかの方が似合っているような気がしました。

 

そんなふうに比べて読むのもおもしろいし、別に気にせずに本は本、映画は映画として別のものととらえるのもまたおもしろいです。

 

でも確実に世界は広がるのではないかと。

 

わたしは逆に原作が面白かったから、映画化になってるのを見たいなぁと思うものがたくさんあるのですが、悲しいかななかなか見れてません。

 

最近ではキプリングの『ジャングルブック』など。

 

ぜひ映画館で見たいですけど、子どもが小さいうちは無理かなぁと、泣く泣くDVDを待つ方向です。

sakai