2016年11月27日

Tao

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動物たちの中には、小さな「今」がひとつづつ続いてる。

子供の頃からほとんどの時間、様々な動物たちと共に生きてきました。
家族になる動物たちは、お金を出して買うことはなく、保護されている動物を引き取るようにしています。
タオは、ハワイの動物保護センターからやってきました。
彼はトボトボ歩いているところを保護されたそうで、ハワイで義務付けられているチップもワクチンも施されていない。
推定5歳。
謎が多いロストボーイの彼でしたが、すぐにべったり離れないほど仲良くなりました。
手作りの食事で、アレルギーや歯周病も完治しました。

だけど、異常なほど寂しがり屋。
夜中に暗闇で目覚めると、すぐ隣のベッドで眠っている私たちの顔をペンペン叩いて起こします。
出かける用意をし始めると、お留守番が寂しすぎてブルブルガタガタ震え始めます。
私が何かに夢中になっていると、小さなおでこを押し付けたり、足の裏に鼻先でそっと触れて見つめます。
数日前から、旅の留守や病院を何故か察知してナーバスになり震えだす始末。

今まで、犬も猫も猿もイグアナもリスも鳥も数え切れないほど一緒に暮らしたけれど、ここまで寂しがり屋の友達は初めて。
今まで何を見て、何を感じてきたの?
瞳を覗くと、泉のように心が全て映し出されている。
保護センターの男の子が「彼はスマイルドックだよ」と言った通り、笑っているような口元。

本当は野性の狼のような大型犬か、豹のようにしなやかな猫を引き取ろうと思っていました。
でも初めてタオを見た時、その数日前クムに「あなたの元に小さなドラゴンがやってくる。彼はあなたを助けるよ。」と言われたのを思い出しました。
寂しがり屋をこじらせて手がかかることも、愛おしい日常になりました。
タオはその名の通り、命そのものは「今」にしかいないと道を示すように見せてくれます。

家族も友達も、人間も動物も自然も。
ただそこに存在してくれているだけで、幸せを手渡されていると思うのです。

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tsuki