2016年12月9日

日本海と五能線

3年ぶりに、弘前へ行きたい。
そう思って、この町に来た。
img_6401
昨晩、ホテルのベッドで寝転びながら地図を見た。
そして、「そうだ、五能線に乗ろう」と思いついた。
雪が降れば運休する。風が強くても列車は止まる。
まあ、いいや。
ダメならダメでそれまでだと思った。
img_6393
ただ列車に乗るために、旅をするのもいいものだ。
なんて贅沢で、素敵で、ひとりで味わうにはもったいない時間なのだろうと思う。
img_6418
昔、東南アジアや中東を旅していた頃は、よく、バス停や駅で1日過ごした。
来る人や行く人を眺めながら、その空間に埋もれていく感じが好きだった。
img_6431
列車は日本海のすぐそばを走っていく。
2両編成の車両には、わたしともう一人、地元のおじいさんしかいない。
波音の聞こえない海は、テレビドラマの背景みたいだ。
fullsizerender
「ここから見える海岸線が、五能線ではいちばん綺麗だと言われています」
そんなアナウンスが聞こえたところで、各駅停車の列車は速度を落とした。
それでも、写真を撮るのはわたししかいなかった。
img_6464
無人の轟木駅。
数年前、青春18切符のポスターになったことで有名になったところ。
「男はつらいよ」にも登場したらしい。
本当は、ここで途中下車したかったのだけど、次の列車が夕方まで来ないので今回は通過した。
img_6462
さっきまで雲ひとつない青空だったのに、北国の冬空はめまぐるしく移り変わる。
列車が秋田に入ると雪がちらつき始めた。
能代から遠回りしながら北上して、再び弘前へ。
なじみのない町なのに、「帰ってきた」という感覚が強い。

さて、冬の旅ひとつめ、おしまい!
今年の冬は、たくさん旅が待っている。

hiro