2016年12月18日

惑星の冬

私が住む惑星は、冷たい冬はないけれど甘く香る南国の冬がある。

ひんやり冷えた朝と夜や今だけの淡い色の花がひらき始めました。
街は、盛大にクリスマス、ホリデーシーズン到来の煌めき。
ここに住まう者にも、冬らしさはささやかにあるのです。

ブランケットを、ベッドやソファ、Jeepにプラス1枚。
コンポートやコンフィチュール用の果実を多めに。
スパイスの濃い温かい飲み物が増える。
ポタージュやスープを食事に必ず用意。
オーガニックコットンや、薄手のニットのパーカーやストールは必ずバッグに。
ビーチサンダルの出番は大きな冬の波に向かう時だけ。
人が集まるようなパーティーの印がMOLESKINにいくつも。
クリスマスやニューイヤーのカードを作る。
流れているクリスマスソングがピースフルな気持ちにさせてくれる。
TAO(犬)を抱きながら、デスクワークをすることが増える。
街の隅では、森からやってきたモミの木がクリスマスツリー用にテントの下
いくつも息を潜めている。
そして、日常の香りも変化します。
松やシダーウッド、ナツメグの香りがリースや、香炉から香りはじめます。

ここ最近、夏のニュージーランドやオーストラリア
そしてロスアンゼルスに行きました。
でも、本格的な冬は新しい年明けに待っています。
カナダやポートランドの雪の森用のブーツが届きました。
丸くて可愛いフォルム。
おしゃれではないけれど、自然に適応されるように作られたデザインに惹かれるのです。
そう、この惑星にはない季節へ旅する支度は楽しみでならない。

今週、ルーフトップのレストランで友達とディナーをしました。
ビル群が夜空に輝き、満月過ぎたばかりの大きな月が昇り
床には白いビーチサンドと火が焚かれ、何色もの音の層が外まで溢れています。
冬になると夜の香りが一段と濃密な甘さに変わる。
少し冷たい風にもその甘さが混ざって、意味もなくときめくように心が震えるのです。
望むことがこの世界に姿を顕す予兆のような。
大切なことを思い出しかけている時のような。
この夜の香りは、いつかハワイの冬を思い出すトリガーになる。

そんな、太平洋に浮かぶ惑星の12月です。

tsuki