2017年2月19日

無形の扉

私という存在を、心を体を信じなさい。

北極圏に近い場所で過ごす最初の数日。
まずバンクーバー島、ユーコン、アラスカへ。
青白い夜明けの頃、空港に降り立ちました。
大陸が見えてきた時、右前方にはシアトルのマウントレーニアがサファイヤのようで
すぐ下には、カナダのロッキー山脈や美しい弧を描く川が見えました。
無形の扉がひらいたような気分。

知らない国だけど、いつも懐かしく想う旅の不思議。
雪の中で、数日間イヌイットやファーストネイションの叡智や鼓動をすぐそばで感じました。
月や太陽を創造したワタリガラスの神話は、20年以上前から私の中で生きていて
彼らの末裔の方が、声(音)で伝承している映像を見たことがありました。
何にも頼らず大いなるものと常に繋がっていた先人たちの気配を
荘厳な自然の中でいつも感じながら、その声を聞いているようでした。
星野道夫さんの本を何冊も読んでいた私が、彼の瞳に映った世界に立っている。
瞼に積もる雪も何もかもが輝いて、夜には遠くで美しい動物の声が響きました。

そして、雪に音が消えるノルディックエリアの静寂の森でヨガとメディテーションを。
ここ1年触れてきた智慧が、全て繋がり明晰夢のような時間。
バンクーバー島では、鯨のの気配の中サーフポイントへ。

旅に出るとき、行く先もプランも全てインスピレーション任せの私。
答えは全て内側なのだと旅の中で毎回確認しています。
日常の中でまるまる全てを肯定することは、そうないかもしれないけれど
シンクロが次々つながる旅に出ると、ああ今の自分で大丈夫だと確信します。
出会う人も、サプライズも、アクシデントも、口にするものも、目の前の全ての光景が
自分に必要な場所や出会いまで運んでくれる。
知っているんだよ、自分が何を選べば喜ぶのかを。
全ての先人も宇宙を描くと同時に、そんなことを伝えてくれているような気がしました。

旅の途中、幻想的な光景を目にしました。
雪の上に何本も夜の天空から虹の柱が降りてきたのです。
手を合わせたくなるような美しさ。

星の上の方でも、小さな幸せは待っていました。

tsuki