2017年3月11日

手に宿るもの

I mohala no ka lehua i ke’eke’ehi ‘ia e ka ua.
優しい雨でレフアの花はひらく。

ハワイの諺です。
優しい心や言葉が人を動かす、という意味です。
今、ハワイは雨季。
時折、優しい雨がやわらかく春の島に降り注ぎます。

私の家を訪れる生徒さんや友達たちが
手に命を込めて作ってくれたものを届けてくれることがあります。
庭で採れた果物や野菜や花々、植物や鉱物を落としたオイル。
日本の絹を張った美しい桐箱、釜で焼いた器。
旅の写真で作ったカードやピアスやネックレス。
手は心を顕し、触れると作ってくれた人の瞳や指先の動き
呼吸を感じて離れていても繋がっているような気持ちになるのです。

先日、ノースショアに住むフラダンサーでもある美しい人と
毎年会いに来てくれるハワイアンソングのシンガーのお友達2人から
手作りの簪を頂きました。
ウクレレを作る時に出る、神聖な木コアウッドの端材を
丁寧に削って磨き、深い艶の簪。
もうひとつは、ハワイアンモチーフの太陽が刻まれた
明るい光を集めた海を連想させるもの。
作ることは楽しいと笑顔で話す表情や
ハワイの叡智を巡らせて生きる彼女たちの息吹を身につけることは
私にとってお守りのように大切な宝物です。

離れた場所でそれぞれの真実に沿って生きている。
それは手を伝い、触れるものに宿り、大切なことを身体や心が忘れないように
私の元へ来て教えてくれるのです。

手に宿るものが私を動かし、ひらいていく。
レフアの花のように、心だけになって感謝できますように。

tsuki