2017年3月13日

春が来る前に読む『春の数えかた』

はーるがきーたー

はーるがきーたー

どーこーにーきたー

 

最近まいにちむすめとの散歩のときになんとなく口ずさんでいて、意識していなくとも体は春を感じてるんだなぁと感心しました。

 

春は生き物や植物たちがざわざわしている気がします。

恋の季節。新しい命が生まれてくる季節。花が開いていい香りがし、虫たちや鳥たちも浮き足立って飛んでいるように見えてしまいます。

 

それは空気にあらゆる生き物の生命力が溢れているからじゃないかなぁと。

 

さて今月のテーマ『春』にちなんだ本を一冊ご紹介。

 

『春の数えかた』日高敏隆 新潮文庫 amazon

こちらは有名な動物行動学者の日高敏隆先生によるエッセイ集。日本エッセイスト・クラブ賞受賞作です。

2作続けてエッセイになってしまったのでどうかと思ったんですが、それでもこの本をおすすめしたかった。

 

学者さんのエッセイと言っても、本当に日記という感じで誰にでも気軽に読めるものになっています。

実は春だけじゃなく、夏も秋も冬のこともたっぷり書いてありますが、どのページも季節と自然の小さくて深いお話がたくさんのっていて、ふむふむと感心しながら読むことができます。

 

特にこの先生の自然と人との共生の考え方は、わたしはすごく腑に落ちるものだったので、長年なんとなく疑問に思っていた “自然を大切にしよう“ 的な人間側からの観念をポイポイっと捨てることができました。

そういうもんじゃないんだよね。

 

そして表題作「春の数えかた」は、温暖化の影響なのか暖冬が増えてきていたりして、先生は虫たちは大丈夫なのかと心配するけれど、虫たちはすごいシステムで春が来るのを数えていて、ちゃんとしっかりいつもと同じ時期に土からはいでたり、蝶になったりするんだよというお話。

これもえーそうなんだー!とかなりびっくりでした。

つくづく自然はすごいと思う。

 

どれも5分程度で読める短いものばかりで、どこから読んでもいいし、途中でやめてもいいし、春に少し読んで夏にまた読んで秋も少し読んでまた冬に続きを読むっていうんでも全然いいと思います。

 

自然や生物に興味がある方はぜひ手にとっていただきたい一冊です。

 

sakai