2017年4月10日

手放せないもの。

2016年春までは、写真を撮るのはスマホ一択でした。
いわゆる「コンデジ」を使ったこともありますが、期待したような質感の高い写真は撮れず、結局スマホで撮影していました。
ちょっとした記録写真ならこれで十分だから……と。

そんな私が、いま手放せないのがこのカメラ。
コンパクト軽量なミラーレス一眼全盛のいま、旧来の一眼レフです。
購入の決め手は、あり得ないほどの処分特価だったことと、大好きな青色だったこと。

ミラーレスに比べればかさばるし、重たいけど、厚み1cmを切る極薄タイプの単焦点レンズをつけることでボリュームを抑え、日常的に持ち歩いています。

もともと、編集を生業にしているので、カメラマンが撮影する手順や、画作りの多様性に加え、露出や絞りなどのごくごく基本的な写真用語は知っていたのですが、一眼レフ購入をきっかけに、改めてセミナーを受講し、撮影の基礎を学びました。

すると、自分が撮りたい画は、ただカメラ任せにするのではなく、カメラの機能を自分でコントロールすることで作るものだということが、おぼろげながら分かってきました。

  

こちらの写真は、全部記事の初めに載せたカメラ(PENTAX k-s1+smc PENTAX-DA 40mmF2.8 XS)で撮影したもの。
ズーム機能のない単焦点レンズなので、遠くにあるものは大きく撮れませんし、相手が近い被写体でも、狙った大きさで撮るには、自分の方が動かなくてはなりません。……と言うと、結構面倒くさいです。でも、それがかえって面白い。

まだまだ初心者の域は出ませんが、少なくとも、スマホ任せに撮影していたときとは、まったくレベルの違う写真が撮れるようになりました。あれだけ愛用していたスマホのカメラに戻れなくなりました。自分で撮った写真を、仕事で使える機会も出てきました。

光の具合を見て、カメラと相談しながら絞りと露出、ホワイトバランスとイメージ設定を操作して狙った色を作り、脇を締めてカメラを構え、ファインダーを覗き、思う画角を見つけたら、息を止めて静かにシャッターを切る。
自分の思う画が撮れたときの楽しさと、自分の想像とはまったく違う画が見つかったときの驚きと、うまく撮れなかったときの悔しさと。

まるで万華鏡みたいに、毎回いろんなものを見せてくれるこのカメラを、これからも手放せそうにありません。
ただし、カメラを愛する諸先輩方が警告してくれた通り、カメラが楽しくなるほど、どんどんいいレンズが欲しくなるので、いろんな意味でとっても危険ではあるのですが……。

keiko