2017年5月6日

ブーゲンビリアの咲く道

初めてインドを訪れたのは、1996年冬。
年末、どこかあったかいところへ行きたいと思って選んだのが北インドで、それがそもそもの失敗でした。
北インドの冬は日本と同じくらいに寒いのです。
しかもその年は、数年に一度の大寒波。
持参した一眼レフは2日目に壊れ、道を歩けばしつこい痴漢につきまとわれ、旅行代理店に入ればインチキツアーを押し付けられ、ホテルで寝ていたら夜中に誰かが押し入って来そうになり、さらに、バラナシでは死ぬかと思うくらい体調を崩しました。

もうイヤだ、絶対にこんな国、来ない!
そう思ったのに、それから30回ほど通うことになるなんて、人生、本当にわからないものです。

生まれて初めてヨガをしたのは、2004年冬、リシケシの町。
この先生に、ずっとついていきたいと思える出会いがあったのが、2009年冬。
それまでバッグパックを背負って、文字どおりインド全土をぐるぐる回っていたのに、それ以来、インドへ来ても先生がヨガを教えるリシケシにずっと留まるようになりました。

リシケシで泊まるエリアはいつも一緒。
そこから先生のクラスへ通うのに、ブーゲンビリアの咲く道を通ります。
この道を歩くたび、「インドに帰って来たんだなあ」としみじみし、前回と今回の旅が、つなぎ目なく結ばれていくような感じがします。
そして、日本でインドを懐かしく思い出すときも、真っ先に、この道が頭のなかに浮かぶのです。

ブーゲンビリアの咲く道を通るのも、あと1日。
まもなく、新緑の日本へ帰ります。

hiro