2017年5月5日

植物時間

植物のように生きたい。

植物や木の存在は、子供の頃から特別でした。
庭の植物たちの呼吸や香りは、インスピレーションをくれます。
大人になると、もっと大きな自然へ向かうことに
強い引力を感じました。
日常都心で過ごす私は、時間を作っては小さな旅を繰り返しました。

植物や木々の中に佇むと細胞がひらいて
何かを受け取っているかのよう。
葉が風に翻り光に照らされて、一斉に銀色に輝く様子や
植物が水を吸い上げて命を外へ放出している香りも感じる。
その時間は、全てのアンテナが起動して
何もかもが微細なレベルまで伝わり、ひとつになっていく。

夜明けにヨガをしようと、深い夜に森へ入ったことがありました。
明かりを消すと、漆黒の闇。
怖いという感覚は全くありませんでした。
ただ、いつもより植物たちの気配が濃密で
自分の呼吸も深くなったことを覚えています。

東京の時間は、子供の頃からいつも濃くて速かった。
そのバランスを取るかのように、植物は寄り添ってくれていました。

ハワイで暮らすことになった理由のひとつは、
植物たちの存在感が大きいということ。
研ぎ澄まされて、あるべき場所へ還っていく。
ここの植物たちも、ただ静かに存在してそれを魅せてくれます。

植物のような存在になりたい。
ずっとそう想っているけれど、おばあちゃんの頃には
叶うかな。

小さな苗だったリリコイが、あっという間にジャングルになって
出窓を覆い、壁に黄金の鳥たちが羽ばたいています。

tsuki