2017年5月14日

旅がリンクする瞬間


ニューデリーで泊った宿に、イランのロンリープラネットが置いてありました。
なにげなくパラパラとめくっていたら、アラビア語のメモがぱらりと落ちました。
誰か、旅人が挟んだのでしょう。
そして旅を終え、このガイドブックを宿に置いていったのでしょう。
残念ながら、そのアラビア語がなにを意味するのかわかりませんが、不意に旅人のあしあとに触れ、むかし、訪ねたイランの光景が次々とあたまのなかによぎりました。

そういえば以前、世界一周中の友人から「レバノンの宿で、ノートを読みました」とメールをもらったことを思い出しました。
その宿には、旅人が自由に書き込めるノートがあって、4年くらい前にわたしもそこに泊ったとき、ひと言だけ書いたのです。
看板もない、ガイドブックにも載っていない、普通の民家を間貸ししているような宿で、自分でもよくそこを見つけたと思うのに、まさか友人も同じ宿に泊まり、しかも、そのノートを読むなんて!
地球の向こうで旅と旅がリンクしたその瞬間、わたしのなかで埋もれていた旅の記憶がゴソリと動き出したような感じがしました。

「旅が好きなんだね」と言われます。
でも、旅も好きだけど、家でのんびりする時間も好き。
コーヒーを丁寧にいれて、「今日一日、何をしよう!」って青空をみながら考える休日も好き。
雨の日、重くたれ込める雲を眺めながらソファに寝転び、雨音をBGMにうたた寝する休日も好き。
インドから帰り、あっという間にずいぶん時間が経ちました。
とりあえず新緑の東京を歩こうと、天気予報を見ながら散歩の計画を立てています。

hiro