2017年6月23日

インドと海外文学

ジュンパ・ラヒリの「停電の夜に」を読みました。

実はこの本、先日のThe Door to Indiaの読書会に参加してsakaiさんにインドの本をたくさん紹介してもらったなかのひとつです。

sakaiさんが

「魚が買えなくて泣いちゃう奥さんの話とかもあるんですよ」

っていうのでそれってどんなシチュエーションなの??と読んでみたくなったのでした。

2編だけインドが舞台の話がありますが、おおむねアメリカで暮らすインド人を描いた短編小説でした。だからちょっとアウトサイダーというかストレンジャーな感じの目線で、インド人ってすごくアツいイメージがあるけど、全編すごくクールなトーンが心地よかった。

登場人物はみんな日常生活にちょっとした不和もしくはその予兆をかかえていて、でも、ものすごくドラマティクなことも起きないのです。
起きそうになるんだけど、起きないところがすごくリアル。

そして、最後の一編、「三度目で最後の大陸」だけ静かなハッピーエンドだったのも良かったなぁ。

私は海外文学は独特の翻訳口調が苦手であまり読んでいないのですが、ラヒリはすごくリアリティがあって入り込めたので、これからは海外文学ももっと読んでみようかなと思いました。そしたらすごーく読みたい本のストライクゾーンが広がるわけで、今、目の前に素晴らしい手付かずの鉱脈が見えた気分です。

yuki