2017年6月24日

アルケミスト

「どうして僕たちは自分の心に耳を傾けなければならないのですか?」
「おまえの心のあるところが、おまえが宝物を見つける場所だからだ。」

「前兆に気づくようになるのだよ。そして、それに従っていきなさい。」

20年ほど前に出会ってから、幾度となく旅も共にした一冊。
「アルケミスト」とは、錬金術師のことです。
世界中のベストセラーで、原書はポルトガル語。
2つ前の記事の中で、「生きている本」と書いたのですが、
まさに私にとってこの本は、本の世界が現実の中に顕れる読む旅のようなもの。
少年サンチャゴの視線や心模様とリンクしながら、
こちらの次元でも現実の現象として新しい気づきやシンクロを見せてくれます。

初めて開いた時、子供の頃から心にあった一連の流れが
そのまま物語になっていて、デジャヴを見ているような気持ちになりました。
大切なことはそれぞれ違うけれど、この世界はもっと奥行きがあって
意識すれば心を使って、もっと別の体験が待っている。
そんなことを、日常へ映し出してくれるのです。

著者のパウロ コエーリョの本はほぼ読んでいます。
原点は、このアルケミストから始まりました。

物語がどんどん自分の中に流れこんで、ある時境がなくなると
いつの間にか心や体から発信していたことが
遥か彼方で反響したり呼応している音を聴いているような気分。

啓発的な話よりもずっと、神秘的で辻褄の合うこの世の仕組みを
自分の現実へ転写してくれます。

夏至も過ぎて、今日は新月。
今朝、美しい人と海へ。
一瞬一瞬の決断を大切にしている瞳でした。

tsuki