2017年7月2日

No Rain No Rainbow

I mohala no ka lehua i ke’eke’ehi ‘ia e ka ua.

優しい雨がレフアの花を開かせる。
優しい言葉や想いが、人を動かすというハワイのことわざ。
ハワイでは、雨が降ることは「神の祝福」と言われています。

1年のほとんどが、眩しい光で島が照らされています。
そして、1日中雲は流れ、島のどこかをシャワーが通り過ぎていきます。
時折、まとまった雨雲の群れがハワイ諸島を横切る時、
私は嬉しくなって、土や植物の香りが濃密になっていくのを細胞へ浸透させるのです。
ハワイの自然は、この雨が生命力をさらに遠くまで発信させ、美しく仕上げてくれます。

大きな風のまとまりが吹き抜けて、一歩踏み出すと雲が途切れて雨が止み、
一歩後ろに下がるとやわらかい水のベールに包まれる。
きっと地球上のどこでも起きていることなのに、
私はハワイに来るまで、雨の境界線を感じたことがありませんでした。

傘もそういえば、ここに来てから買ったことがありません。
ハワイに来た当初、皆傘は使わない事を知って驚いたのに、
いつの間にか自分もそうなっていました。
理由は単純に、雨がとても気持ちがいいから。
「濡れてしまった」という感覚にならないのです。
スコールはさすがにずぶ濡れになりますが、
のんびり止むのを雨音を聴きながら待てばいい、濡れても海に入ったと思えばいい。
そんなロコの感覚が知らないうちに身についたようです。

それから、もうひとつ。
昔から好きだった、ハワイのことわざ。
No Rain No Rainbow.
自然の中に立つと、必要ないことは存在しないということが
理屈ではなく、体感として理解できる。
全知全能ではない私たちが、日々生きることを深める
シンプルな、いにしえのことばです。

虹は、1日に何度も、時にはトリプルレインボーも姿を現します。
ハワイ州のことを、Rainbow Stateと呼ぶのも不思議ではない。
ハワイ語で虹は、アオ・アクアと呼ばれ、神聖な雲という意味です。

神様の祝福が降り注ぎ、神聖な雲が生まれる。

そんな風に周りを見渡すと、季節の移ろいや天体の動き、
雨や光も、奇跡のように美しく映るのです。

tsuki