2017年8月5日

ラハイナ・ヌーン

溢れる光の中で眠りに落ちそうになった時、その瞬間は訪れました。

ハワイでは、5月と7月の年に2回ハワイの真上を太陽が通過する、
Lahaina noon(ラハイナヌーン)という現象が起きます。
存在する全てを真上から太陽が照らすことで、
眼に映る世界から影が一斉に消えます。
ここで暮らすようになって、ほんの数回その世界に気づきました。

影が消え去り、光だけの世界に立つ不思議。
何故かいつも、草花の呼吸や沖でひるがえる波の気配をすぐそばで感じ、
人の声や街の喧騒が遠く消えていく感覚になります。

強い光のうねりは普段自分が設定している感覚を溶かして、
夏のゲートがひらく音を聴くような気分になるのです。

白いハワイの鳥、ネネが花のように羽ばたくのを見上げながら
夏のアプリコットやピーチを海の中で食べて、ぷかぷか浮かぶ。
印象的な美しいメレ(歌)やオリ(祈り)が、別の星の音のように
私の耳まで届くのも、必然。

ラハイナヌーンに気づき、その世界に立つと
どんなことも意識すれば全く別次元へ自分を運ぶことができることを思い出します。

今年も2回、天空の黄金のラインが島々を照らし
曖昧だけどエンドレスな夏のはじまりです。

tsuki